8月25日に早稲アカが小4対象にトップレベル模試という、筑駒、開成レベルを目指す子向けのオープン模試を行いました。
早稲アカでも一番レベルの高いクラスの子が対象ですが、塾生以外の子も受験できます。
同時に保護者会という説明会が開催され、テストを待っている時間に他の場所で受験動向などの説明を受けます。
今回はこの保護者会で聞いた話の抜粋です。
一部取り違えているかもしれませんが、ご了承ください。
まずこのテストは筑駒、開成を目指す子、女の子なら桜陰を目指している、超レベルが高いテストということで、早稲アカのトップレベルの子が平均40点を取れる程度の難易度で作られているそうです。
実際の平均点は、昨年は算数が10点台だというので、トップレベル以外の子も相当数受けている事が分かります。
0点も続出だそうで、既に結果も出ているので、分かるのですが、算数は得点分布が一般的な山型ではなありません。
大問ごとで見ると立体図形は、0点が780人ぐらいいるみたいです。
まだ、全部の学習を終えても無いこの時期にこんな問題をやる意味があるのかという話もありますが、
良いんじゃないかともいます。
目標も出来ますし、何を出来るために頑張っているのかってとても重要だと思うのです。
このテストで1点も取れないとなると、いくら塾で成績が良いとしても、
勉強の方針の正しさ、思考力、後半の伸びがはかれると思います。
国語なんかは、小学生とテストとは思えないほど難しそうな文章。
ふりがなは振ってあるものの、文章は普通に漢字で書かれていますから、
今まで子供向けの文章しか読んでいなければ、
見るだけで嫌になってしまうでしょう。
また設問と要求するレベルは結構高く、ちゃんとポイント押さえて書いているなと思っても△で、6点中2点得点というように、かなり減点されていました。読解できていれば良いというものでは無く、受験までにこのレベルまで記述できるようにするというのは、並大抵な話ではないと感じます。
現在読解できていて安心していると後半大変になることを実感しました。
さて、春に行われた入試分析会のような突貫工事での発表と違い、
筑駒開成と言った超難関校に特化しており、男子女子で会場が沸かれていることもあり、
こなれている感じもありました。
しかし、初めの先生の話より後半の算数の先生の話が、より実践的でより詳しく知りたかったです。
後半の先生の時間は押してしまったのか、非常に短く用意されたレジメも相当飛ばされていました。
最初の先生の話は、始め話したとおりこのテストの難度についてで、
今回のテストは偏差値を見ても意味が無い、偏差値の考え方などから始まり、
東京都の場合、中学受験を受ける子が6万人(20%)、残りの24万人が高校受験。
同じ偏差値50でも母集団が違うので、全然違うということ。
開成の場合、各教科の合格者平均と不合格者の平均の差が算数が一番大きく、理社はあまり変わらない。
こういう学校は、単に勉強が出来る子がほしいわけでは無く、賢い子がほしい。
また、嫌いなこともやるような事が重要という話でした。
国語の記述はどのくらい書けば良いか、たくさん書けば良いというものでは無く、
字数指定の問題の□の大きさを想定して書けば良い。
字はできるだけ読みやすく書いた方が良いのだけど、汚い字だともう一度読み直される。
そうすると、アラが見えてきて減点対象になってしまう。
ボーダーにたくさんいて-2点だと開成の場合56名もいる。
など、テクニック的なことを紹介してくれました。
算数の先生は、グループのSPICAという少数精鋭の算数専門塾の先生で、
かなりアグレッシブな人です。
はっきり、頭が良い子が好き、丁寧に書く必要が無い、
早稲アカの組み分けテストでも、難しい問題から解いてほしい。
こんなテストで組み分け変えないからチャレンジしてほしいなどと、
簡単な問題をしっかりといて組み分けを維持するよりも、
そんなことを気にせず難しい問題をじっくり頑張って解いてほしいと言っていました。
難関校に行くなら、反復学習、復習主義という学習方法を否定して、
思考力と処理能力を高めてほしいというのです。
最難関校が求めている人物というのは、
一生懸命努力する子では無く、賢い子なのだというのです。
受験生に授業をしてくれましたが、
非常にハイテンション、インターラクティブで反応のよさを求めていました。
図形問題は、学習の経歴が分かるそうです。
授業では補助線のトレーニングを徹底して行うようで、
適切な補助線の引き方が習得してあると、今年の開成のような問題も
瞬殺!だそうです。
説明はありませんでしたが、もらったレジメから読み取れることは、
ほとんど同じような問題は、中堅校にも見られるのですが、
中堅校の問題には、大きなヒントが書いてあるみたいです。
TOP校の問題はヒントにあたる部分を図形の基本的な性質から求めていく必要があるようです。
こういう問題は近年とても増えているみたいです。