日本の算数教育についての疑問

全ての学校に言えるというわけでは無いでしょうが、
日本の算数は四則演算の習得に力をかけすぎていると思います。

というのは、学習指導要領の通りでも、足し算だけで1年生の1学期間はまるまる使い、かけ算は小2の9月からと随分時間をかけて習います。
しかし、実際の授業は小2の9月は今まで習ったことの復習に当てられ、かけ算を習い始めるのは10月以降という学校も多いのでは無いでしょうか?

このように授業の進度は容易に遅れるのに対し、2年生で習うことはやらなければいけないので、実はより難しい他の内容がはしょってしまわれています。このはしょられた部分が実は後々わからなくなってしまうところでは無いかと感じているのです。

1年生の時もひらがなは十分時間をかけるのに、カタカナはあっという間に終わり、小2になってカタカナが分からないと言う子も随分多いように見えます。
この辺のやり方は30年前、40年前と全く変わっていないようにも思えます。

ひらがな、足し算などは幼稚園から学んでいる人も多く、そうでなくとも多くの人が入学前に数得している子供も多いと思います。
保育園と小学校も名目上、こういった教育は就学後で良いと言い切っていますが、そもそもこれがおかしいと思います。
ものを習うのに適切な時期というのがあって、文字はもう少し早めに、足し算ぐらいは年長ぐらいで習った方がずっと子供にとっても楽だと思います。

多分一部の子供が落ちこぼれないようにとの配慮で、基礎をじっくりという親心なのでしょうが、1年でやることは決まっているので、はしょられてしまった部分があっては元も子もありません。

30〜40人で1クラスでは、やっぱり多すぎるので、10〜20人ぐらいのクラスで授業を行い、分からない子は補修などで、1対1で教えなければ落ちこぼれ対策は難しいのだと思います。

最近では10歳までに図形や空間把握能力を付けないと、脳の中にそういう思考力が養成できないという考え方の人がいます。
確かに、子どのもの脳の発達は10歳までが非常に大きいので、当たっている面もあるかもしれませんが、ちょっと否定的な考えも持っています。
それでも、この大事な時期に足し算とか引き算だけで終わらせてしまうのは、あまりにももったいなく、思考力や図形などの勉強もした方が良いでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です