中学受験を目指す低学年向けの参考書(過去記事参照)の一つ、トップクラス問題集の国語です。
小3向けになると受験しない小6程度の難易度はあるかと思いますが、
基本は見開き1ページで、ハイレベルの長文になると2,3ページを超える文章になります。しかし、下半分は問題で問題も解きやすいし、文章量もほどほどです。
国語の問題は長ければ難しいかというとそうでもなく、人によって得意不得意があると思います。長文が苦手な子、精読が苦手な子、答えの書き方が悪い子など、いろいろあるでしょう。
そういう視点から見るとよりハイレベル(この本ではトップクラスが最難)ですが、長文が得意で、文章の構成を読み取りながら、読み進めあらすじがちゃんと頭に入っている子にとって、さほど難題ではないようでした。
そのくせ、文章の構成を問う設問は苦手で、意味は分かっているけれど、抜き書きすべき言葉が見つからなくて、何分の考え込んでいるという時もあります。
四谷大塚のテキスト(3年生用の予習シリーズ)は、とても論理的に文章を読み取る方式で、逆に難しく、3年生では理解できないのではと感じました。これは5年生以降にやらないと意味がないのではと感じます。
また、抜き書きの問題が非常に多く、これはやり過ぎですし、意図的に設問を多くしているだけと感じます。
サピックスのテキストは、非常に長文で、読み取り方は書いてあるものの、それが分かれば苦労しないと子どもは感じるでしょう。
この辺は日能研も同様です。
やっぱり、文章を読んで頭で想像しながら読み進んでいく事をするのが、この時期は一番ではないかと思います。
そういった点では、文章の量もちょうど良く、記述も選択も抜き書きもあり無理なくいろいろ学習できて良い問題集だと思います。